こんにちは、手品店長です。
数年前に本屋で見かけて以来、ずーっと読もう読もうと思っていました。
しかし、この妙に説得力のあるタイトルだけで全て読んだ気になってしまい、過ぎ去ること数年…。
私は人の悩みを聞くたびに、「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。」と、決め台詞のように勝手にパクってました。パクるだけでは申し訳ないので、ちゃんと読んで解説します。
この本には、人生や心を少しだけ楽にする知恵が64個詰まっています。
64個全て解説するわけにはいきませんので、各章からいくつか抜粋して解説します。
漫画がメインでとても読みやすい本です。普段読書しない方でも簡単に読めると思いますので、
気になる方は是非買って読んでみてください。
前提
相手は変えられない。
でも、自分の考え方は変えられる。
表紙裏より
考え方の変え方については、以前こんな記事を書きました。
この本に書かれている内容は、今すぐに実践できるけど、自分の血肉にするのは難しい内容です。
当然練習が必要で、今すぐに心が軽くなったり、魔法が起きるわけではありません。
できるだけわかりやすく、とっつきやすい箇所のみ解説しますので、
自分にできることから少しずつ挑戦していくような気持ちで読み進めてください。
SNSのモヤモヤ
既読スルーされて落ち込む 24P
私のことだ…
私は連絡がつかないのが大嫌いですが、それ以上にとても落ち込みます。
相手も人間ですから、返せない時だってある…わかっちゃいるけど嫌なもんは嫌。
「家族や友達のLINEなら返すくせに、私のことは無視する」と勝手に被害妄想してみたり、
あまりにも返ってこないと、逆ギレして友達リストから消すことも一度や二度ではありません。
そもそも私がかなり即レス派なので、そのせいもあるんですよね。
どうしてできないの?と自分の物差しで他人を測ろうとしてしまうのです。
スマホとSNSを使ったコミュニケーションを取り巻く環境は、ここ十数年でとてつもない進化を遂げました。
しかし、スマホを使う人間は進化していません。人類はまだスマホに使われるばかりで、スマホに適応できていません。
ですから、スマホに対応できないのは当たり前。既読スルーも、未読スルーも起きるのは仕方ない。
だって相手は人間ですから、目の前にいない人のことの事情なんてわかりっこありません。
そういう気持ちでSNSを捉えられるようになったとき、少しだけ心が楽になる気がします。
私はこの部分だけでも「この本は当たりだ」と思いました。
人といるときもSNSが気になる 32P
私はスマホが嫌いで、極力触らないように遠ざけています。
人といるときもなるべく触らないよう、ポケットではなくカバンに入れています。
わざわざ予定を合わせて、わざわざ待ち合わせをして会った人。それは特別な時間のはずです。
それなのに、目の前にいる人を差し置いてスマホに夢中になる…こんな悲しいことはないと思います。
そのポストやメッセージは、目の前にいる人より大切ですか?別に後でも見られます。
今目の前にいる人は、次また会えるとは限りません。多くの人はここを見落としています。
このことを著者は、
私は一人でいるときより、誰かといるときに一人を感じてしまう時のほうが、寂しいなって感じます。
(中略)でも今、目の前にいる人は、明日はもう会えないかもしれません。
33Pより引用
と表現しています。
スマホとの付き合い方、会いたい人、今目の前にいる人との付き合い方を考える良いキッカケになればと思います。
人間関係のモヤモヤ
嫌な人や苦手な人がいる 62P
あの人は良い人であの人は悪い人…何を基準に判断しているのか、考えたことはありますか?
答えは「今の自分にとって都合が良いか悪いか」です。
その人の深い部分は全く見ずに、自分にとって都合が良いかどうかで判断しています。
その評価って正しいでしょうか?
あなたにとっての悪人が、誰かにとっての無二の親友である可能性は十分あります。
相手のことを判断できるのは、あくまでその人の一面に過ぎません。
ですから、悪い人ばかり会うな…と思うときは心が疲れているのかもしれません。
そういうときは少し人間関係から距離を取って、自分だけの時間を過ごしましょう。
人からの嫌な言葉に傷つく 64P
悲しいことに、言わなくて良いことをわざわざ言う人ってのはいるものです。
さっきまで調子が良かったのに、不意に飛んできた言葉が思ったより刺さってしまった経験、皆さんにもあると思います。その「嫌な言葉」について、著者は「ゲームの魔法のように考える」とユニークな提案をしています。
嫌な言葉というのは、ゲームの世界での「魔法の呪文」によく似ています。
魔法というのはどんなに強い呪文でも、当たらなければ効きません。65Pより引用
飛んできた言葉は魔法の呪文だから、まともに食らわなければ効果はないということ。
避けることも跳ね返すこともできるのに、一番深刻な形で受け止める必要はありません。
嫌だなと思ったら、できるだけ逃げたりしてまともに受け止めないようにしましょう。
嫌なことを言う人はいなくなりません。だったら、自分を守る方法を身につけましょう。
理不尽な目にあって、忘れられない P66
人間関係で嫌な目にあって、何日もモヤモヤしているとします。
嫌なことをした相手は、そんなこと覚えていません。
あなたが嫌なことを考えてモヤモヤし、忘れられないと苦悩している間、相手はパフェとか食ってます。
気にも留めてないし、覚えていないかもしれません。あなたのことなんて考えていません。
だから、そんなに気にしすぎることはありません。
そんな相手のことをいつまでも心に住まわせて、あなたの心や脳のリソースを使うのはやめにしましょう。
「そいつ今ごろパフェとか食ってる」
私がパートさんたちにもよく使っていた、魔法の言葉です。
自分のモヤモヤ
自分に自信がもてない 140P
自分に自信が持てないときは、過去に自信を持てていたときのことを思い出すと良いそうです。
しかし、そんな経験がないときはどうしたら良いのでしょうか…?
どうもしません。
今まで自分に自信がなくてもやってこれたのなら、きっとこれからも大丈夫。
無理に自信をもとうとせずに、今までどおりやれば良いんです。きっと大丈夫ですから。
自分の居場所や価値がわからない 148P
何のために生まれて、何のために生きているのか…永遠の問とも言えますが、
これがわからずに苦労している方も多いことでしょう。もちろん、私もその一人です。
そんなときは、自分をパズルの1ピースだと思いましょう。
パズルは隣り合ったピースが合っていないと、うまくハマりません。
あなたというピースに合った場所は必ずどこかにあって、隣や上下にハマってくれる人も必ずいます。
今は見つからず、迷ったり悩んだりするかもしれません。
それでも、自分がぴったりハマる場所を探してください。隣にハマるピースを探してください。
そうすることで、自分の居場所や価値がわかるようになります。
やりたいことがあるけど、やる時間がない 164P
やりたいことがあるんだけど、今はその時間がない。
時間ができたら、いつか…
そのいつかはずっと「いつか」のままです。
今までと同じ生活をしている限り、時間ができる日など永遠に来ません。
何かをする時間を得るには、何かをする時間を削らなければいけません。
どこかで覚悟を決めて、「やる」と決めて実行しなければ、ずっといつかのままです。
好きなこと、やりたいことがあるなら、それを存分にやってください。
1日は24時間しかありません。上手に割振って、5分でもやりたいことをやりましょう。
それが自己肯定感を上げたり、自信をつける一番の近道です。
最後に
かなり端折りましたが、このブログのコンセプトに近い部分だけ解説しました。
読んでみて言えるのは、これは今すぐに効く処方箋ではないということです。
確かに読めば、「あぁなるほど、そういう考え方もあるのか」と気持ちは楽になります。
しかし、それを持続させるには練習が必要です。考え方を変えるのは一朝一夕にはできません。
ですから、是非買って読んで、日々の生活の中で実践してみてください。
そうすることで、パフェ食ってる相手のことなんて考えずに済むかもしれません。
私も何度も読み返して実践したいと思います。
「多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。/Jam」
この記事があなたの助けになりますように。
あなたの隣に、おせっかいなやつら──秘密結社リトルダンサーより🌟