こんにちは、手品店長です。
無理をさせ 無理をするなと無理を言う
というサラリーマン川柳が昔ありましたが、「無理をしない」とはどういうことなのでしょうか。
私はこれについて、自分の中で一つの結論を得ています。
身体の声・心の声・頭の声で多数決を取って、多数派を採用すること
です。
無理をしないと甘えの違いは「目的意識の有無」
熱があって仕事を休むとき
熱があって仕事を休むときを想像してください。
その時、身体の声・心の声・頭の声はそれぞれこう言っています。
だるい、頭が痛い、身体が重い
休みたい、寝たい、ゆっくりしたい
うつすといけないから今日は休もう
これで満場一致、仕事を休むことが決まりました。
この場合の目的は、
- 早く治して早く復帰すること
- 他人にうつさないこと
- 無理やり仕事に行って悪化させないこと
主にこの3つです。
これだけ目的意識があれば、これは「無理をしない」ための選択といえます。
ずる休みするとき
では、ずる休みするときを見てみましょう。
どこも悪くないし仕事にいける
休みたいなぁ…
仕事行かなくちゃ
2対1で「仕事に行ったほうが良い」と判断しているにもかかわらず、仕事を休んだとします。
これは「甘え」です。休むことに何の目的もないからです。
「無理をしない」は後悔しない、「甘え」は後悔する
誰だって風邪をひくときはひきます。
うつされても困りますから、職場は休んでくれたほうが都合が良いわけです。
一時的に負担が増えて大変かもしれませんが、そんなことはお互い様。
あなただって誰かの欠勤のフォローをしたことがあるはずです。
申し訳なく思う必要も、後悔する必要もありません。
一方でずる休みは違います。
まず休むための言い訳を考えなければいけません。
熱が出たとか、親戚に不幸があったとかそんなところでしょう。
当然嘘をつくことになります。バレやしないかヒヤヒヤするでしょう。
これは絶対に後悔します。職場に嘘をついたことに変わりはないからです。
そういう人に限って、安易にSNSを更新したり外に出たりしてボロが出ます。
あるいは、人づてに「あいつこの間ずる休みらしいよ」と話が回ってきます。
バレずに済めば良いですが、怖いのはバレたときです。バレてから後悔しても遅いのです。
バレないと思っている時、良心は隠れています。
バレそうになって初めて、良心が顔を出すことを覚えておきましょう。
「無理をしない」ということ
「無理をしない」には、目的意識意以外にもいくつか「甘え」と異なる点があります。
責任の自覚
自分が無理をしないことでどういう影響があるか、
それに対して自分はどういうリカバリーをするのか、自覚があります。
仕事を休んだなら、早めに復帰して取り戻すとか、他人のフォローをするとかですね。
「甘え」には責任の自覚はありません。他人にどう影響があるのかなどは考えもしません。
ただし、そういう姿勢が必要なときもあります。使い分けが肝心です。
自分への誠実さ
今はできないから、休む。今はできないから、しない。
自分としっかり対話して出た結論は、「甘え」ではありません。
それは誰にも否定されてはいけないし、何よりあなた自身が否定してはいけません。
しっかり対話するという部分が、先ほどの多数決の話に繋がります。
身体・心・頭と多数決を取って出た結論には、誠実さがあります。
「甘え」に誠実さはありません。目先の欲求(寝たい、休みたい、サボりたい)に取りつかれているからです。
自分に対する誠実さも、他人に対する誠実さもありません。この点で決定的に異なります。
長期的な視点、計画性
ずっと全速力で走っていては、マラソンは完走できません。
42キロを走りきるためのペース配分があって、時にはペースを落とすこともあるでしょう。
「無理をしない」とは、今はあえてそうすることで、長期的な視点で物事を見ます。
仕事の例に戻すと、今は休むほうが長期的に見て都合が良いからです。
「甘え」には短期的な快楽しかないので、計画性ももちろんありません。
ずる休みがバレるのは、ずる休みをする人の思考が短絡的だからです。
今ドキッとした方、言わないだけで、みんな知っているかもしれませんよ。
まとめ
「無理をしない」とは、自分との対話であり、
身体の声・心の声・頭の声を聞いて、多数決をとり、その上で判断すること。
そして、以下の点で「甘え」とは異なります。
- 責任の自覚
- 誠実さ
- 長期的視点
以上3つの点が、「無理をしない」にはあって、「甘え」にはないんでしたね。
もし今、あなたが仕事に行けていなかったり、お休みを取っていたりして、
「自分は甘えているだけではないのか?」と思ったとき。
ちょっとこの記事を思い出して、自分と対話してみてください。
その結果自分は「無理をしない」選択を取っているんだ!と思えたら、それで良いじゃないですか。
文中でもちらっと触れましたが、「甘え」が必要なときもあります。私は「甘え」を否定しません。
他人にどう思われても気にしない!休むったら休む!という日があっても良いと思います。
要は使い分けです。自分との対話ができていて、その上で「今日は甘える」と決めているなら、
後悔もなく休めるでしょう。大切なのは自分との対話。身体・心・頭の声を聞くことです。
多くの人が、身体の声・心の声・頭の声があることすら自覚していません。
皆さんはこの記事を読んで、それらがあることを知りました。それだけでも大きな進歩です。
この記事が皆さんの役に立ちますように。
あなたの隣に、おせっかいなやつら──秘密結社リトルダンサーより🌟