こんにちは、手品店長です。
繊細さんの本を読みましたので解説します。さらに詳しく読みたい方はコチラからご購入ください。
「気がつきすぎ疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本
前提として、「繊細さん(HSP)」は特定の精神疾患や病名ではありません。
生まれ持った性格の傾向、気質です。「自分は病気なんだ!」と怯えたりしないでください。
繊細さんは病気ではありません。
余談ですが、私は全くもって繊細さんではありません。私が神です。
「繊細さん」とはどういう人のことか
こんなあなたは繊細さん 16P
「職場で期限の悪い人がいると気になる」
「人と長時間一緒にいると、疲れてしまう」
「小さなミスに気づいて仕事に時間がかかる」
16Pより引用
「繊細さん」とは、生まれつき感受性が高く、他人の変化や雰囲気の変化に敏感で、
周りが気づかないような些細なことに気が付きやすい人とされています。
「気にしすぎ」や「真面目」など個人の性格によるものと誤解されてきましたが、
生まれつき繊細な人が5人に1人の割合で存在することがわかってきました。
生まれつき背が高い人がいるように、生まれつき繊細な人がいるだけなのです。
繊細さんの特徴は「感じる力が強い」の一言で表すことができます。
人の感情や雰囲気、光や空調の音、環境の変化など、自分の外側にあることはもちろん、
感情の変化や心の些細な動きなど、自分の内側にあるものも敏感に感じ取ります。
本書では、繊細さ故に仕事でストレスを抱えていた人が、合っていない職場にいることに気づき、やりたいことを見つけたストーリーを紹介しています。
その中で、繊細さんが目指すべきは「自分が変わること」ではなく、「自分に合った環境に行くこと」としています。
ここまでで様々な繊細さんの例が紹介されていますが、具体的なエピソードは多すぎるので割愛します。
冒頭に引用した3行だけ抑えておけばOKです。

毎日のストレスを防ぐ小技
心を閉ざすのではなく、物理的に防ぐ
ここでは、繊細さんが毎日のストレスを防ぐ小技をいくつか紹介します。
本の中ではかなり詳細な文章も含まれていますので、だいぶ端折って書きます。
繊細さんは光や音、匂いなどにも敏感です。しかし、鈍感になることはできません。
そうなると、身の回りの環境やモノで調整するしかありません。
電話の音や人の話し声などがストレスになり、本当の自分の気持ちに気づかない…これはストレスです。
ですから、まずは物理的にできることからストレスを軽減していくこと、としています。
また、心のシャッターを下ろせば何も感じずに済みますが、嬉しい事も感じることができなくなります。
心を閉ざすのではなく、物理的に防ぐことで、周囲から感じるものを減らすことが大切です。
- 伊達メガネ、サングラス
- 耳栓、イヤホン
- 肌の露出を減らす
- マスクをする
- 好きな香りのハンドクリームなどをつける
- 刺激の強い食べ物を避ける
など、五感を中心とした対策がいくつか紹介されています。
なお本書では、五感のうち刺激の強い物から対処するよう勧めています。
視覚優位の方はサングラスや伊達メガネから始めてみると良いでしょう。

楽しい予定のあとに休みを入れる
仕事のあとの休みだけでなく、楽しい予定のあとにも休みを入れることを勧めています。
繊細さんにとって、友達と会うことやイベントも刺激になります。
そのため、楽しく遊んだ次の日も休みにしておくことを勧めています。
この休みは全く何の予定もない「空白日」にしておくのがポイントです。
そうすれば起きた時の体調でどう過ごすか自分で決めることができます。
予定のない日を作ることで、自分と相談しながら休みを過ごすことができます。
予防のあとはケアをする
主に夜眠るときのケアの話です。
予防と大体似ていますが、合うものをチョイスしてください。
全部は紹介していませんので、気になる方は買って読んでみてください。
- アイマスク、間接照明など
- 静かな場所で休む、性能の良い耳栓をする
- 肌触りの良いタオルケットや毛布を探す
- アロマを焚く
- シンプルな食べ物を選ぶ
受けた刺激に対して、どのようにケアをしていくのか…これは個々によって異なります。
先ほどのように視覚優位なら、眠るときは徹底的に光を遮断したほうが良いでしょう。
音が気になる方は耳栓をしたり、心が落ち着く音楽をかけるのも良いかもしれません。
色々試して、1日の疲れが取れるように調整してみてください。

ごめんなさい、これ以上は読めませんでした
と、ここまで読んで読むのをやめてしまいました。申し訳ございません。
私にはこの本はこれ以上読めません。以下理由です。
そもそも私が繊細さんではない
そもそも私は自分が神だと思っている程度には尊大です。
メンヘラ期ですら繊細ではありませんでした。「血がいっぱい出たよ★」とか、「クスリいっぱい飲んで楽しいよ★」とか、そんなことしか考えてなかったはずです。
「繊細さん」「HSP」という定義がそもそも怪しい
最初に書いた通り、HSP自体は精神疾患でも病名でも何でもありません。単なる性格、気質です。
「そういう人が一定数いる」以上の意味はありません。
その上で、本書に記載されている繊細さん診断テストをご覧ください。

- 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 他人の気分に左右される
- 痛みにとても敏感である
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- カフェインに敏感に反応する
- 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
- 騒音に悩まされやすい
- 美術や音楽に深く心動かされる
- とても良心的である
- すぐにびっくりする(仰天する)
- 短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
- 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調整したり、席を替えるなど)
- 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
- ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
- 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が怒る
- 生活に変化があると混乱する
- デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
28P~30Pより引用
上記の設問に12個以上「はい」と答えると、おそらくあなたはHSPでしょうと書いてあります。
でもこれ、よく読むとみんなそうじゃない?と思えてなりません。
程度の差こそあれ、全人類が共通して持っているものだと私には思えるのです。
例えば、誰だって騒音には悩まされます。
一度にたくさんのことを頼まれるのはイヤですし、生活に変化があると混乱するのは当たり前です。
ミスや忘れ物だって誰でも気をつけるでしょう。
私はこれに対して、

占いと一緒で、誰にでも当てはまることをわざわざ書いているだけなのでは…?つまりバーナム効果なのでは…?
以上の感想を持てませんでした。
誰にだって繊細な部分もあれば、繊細でない部分もあります。
それが個性であって、それを「繊細さん(HSP)」のひとくくりにするのは、私は違う気がするのです。
ただし、本書にはフォローもある
私のような「繊細さん」を理解しない超自分勝手非人道的破壊的精神の持ち主に対して、
「非繊細さん」は「繊細さん」のことが本当にわからないのだ。というフォローはちゃんと入っています。
全くもって理解の外にあって、そういう概念がそもそも頭の中にないのです。
ですから、私と同じ感想を抱いた人も、私のような人間がいることを知って傷ついた繊細さんも、
そこはお互いに不干渉で行きましょう。だってみんな、繊細な面の一つや二つあるでしょう?

最後に
まず、最後まで読み切って解説することができず申し訳ございません。
漫画や挿絵も豊富にあって読みやすいはずなのに、読み切ることができませんでした。
ひとえに私の「繊細さん」に対する無理解が生んだものと認識しております。
だって本当にわからないんです。私だって騒音は嫌ですし夜は暗いほうが眠れますが、皆そうでしょう?
そして、本当にHSPで苦しんでいる方にもお詫び申し上げます。その方たちにとって、この本が助けになれば幸いです。
最後まで読んでいませんが、かなり高評価を得ている本です。本当にお困りの方は一度読んでみてください。
この記事が誰かの役に立ちますように。
あなたの隣に、おせっかいなやつら──秘密結社リトルダンサーより🌟